実質最後のジェダイ「パシフィック・リム:アップライジング」

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ネタバレあります。

 朝一で観てきましたパシリムを。

いらんイェーガーバトルがあるだとか海外組の評判がクソだとかデルトロが降板したとかでハードルがガンガン下がっていった映画でしたが、結論から言うと面白かった!

そして実質最後のジェダイだった!

「こいつ分かってない!」と「……でも面白いっ(ビクンビクン)」が交互に来る感じ。

そんなもんだから前作が大好きで大好きで大大大好きなファンは覚悟しろ。

分かったな?

話のあらすじとしては、

ペントコスト司令官の息子がおイタをしてたらマコに軍に入れられてしまい、なんだかんだで指導教官として奮闘するものの突如現れた謎のイェーガーによってマコが殺されニュートンが裏切って怪獣側につき、世界中に出現したニュートンの部下の量産機イェーガーが裂け目を出現させ怪獣が登場。どうなる世界?それいけイェーガー軍団!

というものです。

これが全てなので、これを読んで嫌な予感がした人は精神衛生上観ない方がよろしい。

ここを観ている時点で「覚悟」はできているだろうがな!

パシリムURが実質「最後のジェダイ」というのは与太ではなく、前作のメインキャラ(ルーク、マコ)があっさり死ぬ、前作メインキャラの息子(カイロ・レン、ジェイク)が主人公、そしてトマトを腐らせた要因となったアジア圏への過剰なまでの目配せなど共通点がいくつもある。

英雄ハン・ソロの息子たるカイロ・レンと敵対していたフィン(ジョン・ボイエガ)が今作では英雄ペントコストの息子なのも意味深ですね。

ただ、「シリーズ全てを否定してもいいから楔を解き放ち自由に歩け」という最後のジェダイと、シリーズに寄り掛かったようなパシリムURは見事なまでに対称的です。

のうのうと最後のジェダイみたいなことをしておいて、最終的にシリーズに寄り掛かったような真似をするのはけしからん!!!とも思いますが、まあそこは愛嬌としてとらえておくのがよいでしょう。

さて一本の映画としてはかなり面白かったです。とにかくダレさせないという強い意志に溢れており、ダレ場がなくサクサクと高速展開していくのが良かった。

あとアクションシーンはめちゃくちゃかっこよくて、オブシディアン・フューリーとのチェーンソーバトルや量産型イェーガーとのバトル、最後のイェーガー全機スクランブルなど0.1秒たりとも見逃せないクオリティ。

ぬぼっとした前作に比べヒロイズム溢れるデザインになった本作イェーガーですが、チェーンソーやプラズマキャノンを備えた正統派のジプシー・アベンジャー、二刀流で華麗に闘うセイバーアテネ、鞭を使って敵を束縛するガーディアン・ブラーボ、コミカルな動きで和ませてくれるブレーサー・フェニックスなどキャラ付けが濃いものに。

それでいて敵怪獣も(登場シーンは少ないながらも)はちゃめちゃで最高にヒールな活躍をしてくれますよ。特にタイラントじみたラスボスは本当に最高に凶悪でかっこいい!

でもやはりMVPは小型イェーガーのスクラッパー。序盤だけの登場かと思いきや、終盤で意外な大活躍を見せてくれます。ちょこまかとした動き方やボールへの変形もかわいい。

おもちゃを売る映画としてはベストに近いのではと思います。

これ観たら絶対プラモデルとかほしくなるもの。

前作が怪獣映画としたらこれはロボアニメや戦隊ヒーローものに近くて、デルトロのどこかおどろおどろしい作風を期待してはいけません。

オマージュも怪獣映画よりロボアニメの方が目立っていて、量産型イェーガーは旧劇の量産型エヴァっぽかったり日本の描写がステレオタイプだったりします。

……ただしラスボスがどう見てもタイラントだったり「貴様シン・ゴジラを観たな!」というカットもあったりもしますので怪獣ものへのリスペクトが全くノーというわけではないです。

まあひどいところは徹底的にひどい映画なのですが、最後のジェダイ同様愛すべき映画でもあります。

これからめちゃくちゃ叩かれるだろうが、私は好きだよと擁護したい。

そんな一本でした。