1000円で買える怪作ゲーム「ラストレムナント」を遊ぼう

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最近はまっているゲームはありますか?

世間はモンハンに浮足だっていますが、そんな最中私がひっそり遊んでいたのがラストレムナントというパソコンゲームです。

……パソコンゲーム、といっても別に、こう、やらしいゲームではないですよ?

 

 

さて、このラストレムナントというゲームは2008年にスクエニから発売された、つまり今から約10年前の、レトロゲームに片足を入れたようなゲームです。

仲間を集めてパーティを組み、コマンドを選んで敵と戦うとてもオーソドックスなRPGです。

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ところがこのラストレムナント。発売当初は凄まじい賛否両論でした。

「戦闘のわけがわからない」

「敵に勝てない」

「何をしたらいいのかわからない」

そういう悲鳴があちこちから漏れ聞こえてくる状況になってしまったのです。

仲間を集めてパーティを組み、コマンドを選んで敵と戦うとてもオーソドックスなRPGが何故ここまで賛否を呼んだのか。

……はい。ここからが本題で、このゲームの賛否両論点と私がドハマりしている部分を書いていきます。

まずとてもかんたんに言ってしまえば、めちゃくちゃ複雑な戦闘システムだったのです。

パーティを組み、コマンドを選んで敵と戦う。

嘘は申しておりません。

ただ……4人5人パーティをいくつも作って、そのパーティひとつひとつに大まかな命令を出していく、そういうゲームなのです。

いうなれば、めいれいコマンドだけで縛って遊ぶドラクエ(使えるめいれいは毎回くじ引きで決める)です。

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誰にどの呪文を使わせるか指定できないから、回復したいときにホイミが出なかったり、思い切り攻めたいときにメラしか出なかったりします。

当然めいれいコマンド縛りのドラクエが万人に受けることはありませんでした。

RPGなのでレベル上げをすればなんとかいくんじゃね?という意見もありますが、このゲームはレベルという概念がありません。戦闘終了時にステータスが突然あがるだけ。

しかも、敵を倒せば倒すほどバトルランクが上がって敵まで強くなる。

敵を倒せば倒すほど自分が強くなるのがセオリーのRPGにおいて、これは受け付ける人を相当ふるいにかけました。

あと、このゲームで装備をいじれるのは主人公だけです。他のパーティメンバーの装備を自由に付け替えることはできません。

ここまで読んだ方なら、なんだこのゲームは、と思うかもしれません。

なんでこんな変なゲームにハマってしまったのか。

自分でも正直はっきり分からないんですが、システム全体を貫き通す「ままならなさ」に新鮮さを感じたことは確かです。

そう。このゲームは、ままならない。

魔法一つさえも自由に唱えることができない。

確かに、ボス相手に味方がヘボい技を出して全滅することもままある。

装備品も自由に渡せない。

けれど、行動予測はコマンド入力時に確認することができる。

ヘボい技を使用禁止にして、より強い技を引く確率を上げることもできる。

パーティメンバーの所持欄で欲しがっているアイテムと個数を確認できる。

ついでにいえば、イベント戦の敵の強さには天井がある。(それでも嫌というほどマゾいが)

このゲームは、プレイヤーの好きなように戦闘するゲームではなく、目の前に突きつけられた「ままならなさ」を制御するゲームなのです。

「制御」だからどうしても詰め切れない部分はある。事前準備を入念にやっても強いコマンドを引けずに敵の全体攻撃で一斉壊滅することもままある。

それでも一つ一つに気を配って勝てる確率を上げていく楽しみと、自分の戦略が上手くはまったりそれ以上の成果を出したりしたときの爽快感は新鮮なものです。

バトルテンポは倍速モードをONにすれば非常に軽快で、そうでなくともたくさんのキャラがわちゃわちゃと戦うのを眺めているだけでも楽しい。もう1戦、もう1戦とついついやりすぎてしまうほどです。

空いた時間にちまちま進めるつもりが、気付いたらあっというまに20時間近くプレイしていてこれはちょっとヤバいなと思うくらいはまりました。

 

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ゲームシステムの説明が投げやり気味な一方で、随所でユーザーフレンドリーなところもあります。

例えば、ダンジョンの奥にはワールドマップへ戻れるポータルがあったり、店やイベントの位置をアイコンで教えてくれたり、何より戦闘終了すればHP全回復というのが嬉しい。

雑魚敵でも運が悪ければ大ピンチに陥る戦闘バランスで、HPやMPをちまちま節約せず思う存分戦えるのは心強いポイント。

あと、メンバーがアイテムを欲しがったり自分の判断で戦ったりするのは「冒険してる感」が出てより一層キャラに愛着が湧いてきます。

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このゲームではイベントに出てきたネームドキャラからモブキャラまで自由にパーティインすることが出来るのですが、セリフの一つもないようなモブキャラでさえ個性があるように感じるのです。

はっきりいってシナリオは薄味で、キャラは必要以上のことをしゃべろうとしませんが、戦いを繰り返していくなかでキャラが立ってくるのを実感できます。

また、寄り道要素としてクエストというのがたくさんあって、これをこなしているとクエストに出てきたキャラを仲間にすることが出来ることも。

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自由度も高く、本筋とは関係のない場所に足を踏み入れることも自由。

 ゲーム上のあれこれがプレイヤーに委ねられ、「次になにをしようか」を考えるのが非常に楽しい作りなのです。

 

このような特徴は開発スタッフが同じサガシリーズにも共通しています。サガシリーズの灰汁をどろどろに煮詰めたようなゲームシステムですが、サガが好きならばこのゲームが口に合う確率は非常に高いでしょう。

逆に「理不尽にムズいゲームはやりたくない」という方にはおすすめできないかもしれません。ボスに何度も何度も負けるのは当たり前で、雑魚戦すら気を抜けない、お世辞にも難易度が低いとは言えないゲームで、まるでファミコン時代のRPGをやっているかのようなムズさ。

「接待されているゲーム」より「自分で道を切り開くゲーム」を求めるくちに合うゲームです。

 

でもパソコンゲームだからお高いんでしょう?とお思いの皆さま。

steamで買えば安いです。セールなしでも1000円。

セールであれば500円で買えてしまいます。

珈琲一杯ぶん・文庫本一冊ぶんのお値段で100時間も遊べてしまうかもしれないと思えば、これは儲けものではないでしょうか。

誰にでも薦められるゲームではない、ということはわかっています。

でも、食わず嫌いしている人も多いゲームということもわかっています。

ユーザーを何が何でも突き放すゲーム……ではないと信じたいので、構えず、気軽に遊んでみてはどうでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

ここまで読んだ方で、実際にラストレムナントをプレイした方に最大の難所であろう地獄門の攻略法を書いておきます。

事前準備

・ラッシュをパーティから外す

・弱い技を使わせないようにする

・回復アイテムを補充する(特に気付け薬)

・気付け薬を使えるメンバーが1PTにつき1人いるように編成する

攻略法

序盤:取り巻きを倒すことに専念する。そう脅威ではないので簡単に倒せます。ラッシュをパーティから外すと勝手に参戦して総勢16人PTで戦うことが出来るので楽。

それ以降:ラッシュとサイクロプスを壁にしてロックアップせずに殴る。下手にマルチロックアップすると反撃を受けて損害が出るので注意。

実際のところ死ななければ楽な相手なので、HPに余裕があればボコスカ殴ってもいい。

もし死んだらリアニメートが確実に来るので、無理やり解除するコマンドを急いで使う。解除コマンドは気付け薬が使えるメンバーがいないと出ないので、どれがやられてもコマンドが出るようにする編成は大切。