ゴリラ女が文明社会を粉砕する!「ワンダーウーマン」

f:id:nyapoona:20170825234051j:plain

ワンダーウーマンを観てきました。

 

世間的にクソと言われるDC映画ですが、DC映画というものは満塁ホームランか空振り三振のどちらかしかないもので、「ダークナイト」「レゴバットマン」のようなカッ飛びホームランも、「グリーンランタン」「スーサイドスクワッド」のような大スカもそれはそれで楽しめる映画でした。少なくとも私はそうなんだよ!

DC映画を観ることは傑作でも駄作でも最早一種の義務、我が子の出ている試合を観る親のような気分で臨みましたが、最初にはっきり言っておくと世間的に面白いというこの映画に対する感想には賛同しかねます。

 

まず、良かった点としては。

善悪二元論でしか物事をとらえられなかったワンダーウーマンは、世の中そう簡単ではないということを実感させられる。

・こういうヒーローもので埋没しがちな「ただの人間」が最後まで重要な役割を担う。

ワンダーウーマンのテーマ

・ガル・ガドット様のワンダーウーマン

特に「ただの人間」とともに歩むドラマが良かった。人間との触れ合いを通じて、ワンダーウーマンがいろいろなことを学び、人間側もワンダーウーマンに感化されていく様は、観ていて面白かったです。

戦闘的にも、ワンダーウーマンおまかせではなく、人間の兵士の活躍があってこそのものになっており、なかなかに見ごたえがありました。

この辺は警察官や民間人と古代の仮面ライダー共闘していく「仮面ライダークウガ」っぽかったですね。

言わなくても分かることですが、ガル・ガドット様のワンダーウーマンはカッコよかったです。スーパーヒーローとしてのワンダーウーマンに説得力を持たせられたのはガル様あってこそだと思います。

また、スパイアクション・戦争ものとスーパーヒーローものを融合させる試みもなかなか。戦地の悲惨な状況が等身大のスケールから描かれていくことで、戦争の禍々しさ・その裏で蠢くものの不気味さがうまく演出されていました。

 

でもね。

こういうことは、キャプテン・アメリカがもうやっていることなんだよなあ。

 

マーベル意識してます!」というのはOPロゴをパクったことからも分かるんだけど、私はマーベルの二番煎じなど観とうなかった!

確かに、ワンダーウーマンの誕生から活躍、ヒーロー精神の確立を描くストーリーは良くできている。みんな褒めるのも分かる。

でも。

DC映画というのは、チャレンジングなものであるべきなんだよ。

それが球に当たろうが当たらなかろうが、邪道を往って映画とアメコミを切り拓くのがDCのフロンティアスピリッツなんだよ。

マーベルのオリジン映画みたいなものを作ろうとした結果、そういうとがった部分が丸くなってしまい、確かに映画としては良くなったものの、DCタイトルとしてはなんか平凡になってしまったなあ、というのが正直なところですね。

戦争もの・スパイものとの融合はキャプテン・アメリカがもうやっているから今更それをまたやられてもな、という気持ちになるし、敵との戦いについてもこそこそジョーカーごっこやってるような神ワンダーウーマン様に叶うわけがないと思いながら観ていた。

ラスボスがや人愚(やはり人は愚かだ)言い出したときとかそれに対するワンダーウーマン様の「人々の善性を信じる」というベタベタな回答だとか、マーベル映画と「ダークナイト」をツギハギしたような歪さがある。

安打生産型のマーベル映画は、その一方でオリジンが毎回同じような展開になってしまうという弱点があり、BVSはそこをOPで消化するというブレイクスルーを見せたというのに、今回変に守りに入ってしまい「どこかで見たような、平凡な映画だなあ」という感想を抱いてしまった。

「ローガン」のほうが、DCの攻め込み精神をよっぽど受け継いでいるのかもしれない。

というわけで、まあマーベル映画好きな人にはおすすめ出来るが逆にBVS大好き人間にとっては少々退屈かもしれません。

ワンダーウーマンも登場する11月のジャスティス・リーグはBVSのザック汁満点であることを祈り、待ちましょう。

あと重要なことですが、エンドロール後のおまけ映像はありません。

なんか宇宙のどこかで悪だくみしてるDr.マンハッタンは出てきませんでした。