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汚いアナ雪「ガーディアンズオブギャラクシーvol.2」

 

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日本よ――見ておけ 俺達の愛の力を

 というわけで、ガーディアンズオブギャラクシーvol.2である。

元々あまり期待してはいなかった。

GOTGは好きだけれども、他のMCUとの関連性が薄いからだ。

ツィッターのオタクがマッドマックス並みの絶賛ぶりだし、ポリマーのついでに観ておこうと思っていた。

 

なんか笑える映画なんだろうな~と思っていたら、泣いていた。

アライグマより、青いハゲと緑のハゲが活躍します。

前作でヴィランとして出てきた青いハゲことヨンドゥがフィーチャーされていて、窮地に追い込まれた彼がスターロードの父親であろうとする物語だった。

話としては結構重めなのだが、のっけから下ネタが連発されて、思ったより下品なアメコミ映画だった。冒頭のマーラ様みたいな怪獣で「そういう映画なんだ」と実感させられてしまう。ディズニーよく許したな。ベクトルは違えども、あれほど毒はなけれども、キングスマンに近い。ヨンドゥ無双のシーンとかそれっぽいよね。

シリアスになりそうなところでとんでもないギャグが入るので観ていてしんどみを感じることはあまりなかった。ラスボス戦のパックマンは卑怯だと思う。

 

一番かわいかったのはネビュラだった。姉のガモーラに対するコンプレックス剥き出しのネビュラの惨めな演技が最高。ネビュラといい、山田裕貴といい、自分は惨めな演技が上手い俳優が好きだということが分かってしまった。

実はこの映画は、ガモーラとネビュラの汚いアナ雪なんですよ。本当なんだってば!

思わぬところから姉妹百合が来て死んだ。

よくよく考えてみると、姉と真っ当に和解できたネビュラは救済されたロキだよね……。まあロキもラグナロクでソーと和解するかもしれないけど……。

 

 

GOTGで描かれる世界はポップなオールドアメコミに近い。敵も味方もどこか能天気で、科学的考証やリアリティをあえて放棄した世界なのである。

ダークナイト」「ウォッチメン」といったリアル路線のシリアス作品が台頭していたアメコミ映画だが、今年に入ってポップなアメコミへの回帰を目指した作品が同時多発的に出てきていることは注目に値する。

ダークナイト越えとも云われる「レゴバットマン」もそれであり、奇しくもレゴバットマンと本作の間には共通点が多い。

・孤独がゆえに暴走するヴィランジョーカーとエゴ)

・主人公が下品で大人になりきれていない

・疑似家族を選び取る主人公

・欠落した父性を取り戻す冒険

・子供としてのロビンとベビーグルート

例によって「家族は大事!!!」とぶん殴ってくる疑似家族ものはあまり好きではないのだが、子供を利用する悪しき父親と戦う展開になって面白かった。エゴって幾原邦彦榎戸洋司のアニメのラスボスみたいだよね。

 

とにかく、スターロードの真の父親になれたヨンドゥの葬送シーンが素晴らしかった。

宇宙一綺麗な花火だよ、あれ!!!

もうね、あれだけでヨンドゥの人となりとか、彼がどれだけの人に支えられて生きてきて、そして希望を繋いでいったとかいうのがバシバシ伝わってきて、書いてる今も泣きそうになっている。

 

レゴバットマンと並ぶ今年のアメコミ映画の傑作です。

正直1作目を観ていないとキツいかもしれないが、1作目が気に入った人には極上のプレゼントになると確信している。

アメコミ映画は2作目が一番面白い、という定説が間違いでないことを証明した名作だ。

 

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銀河を愛の力で救ったので間違いではなかった。